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延喜式祭祀関連条文対応データベース
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Title | 大嘗祭式_31_卯日 |
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Text | ・31卯日条(本文420~436頁、補注902~906頁) 11月中寅日以前、内外の庶事を整え終えておくこと。鎮魂祭は毎年恒例と同様。卯日の平明、神祇官は諸神に班幣を行うこと。その班幣対象は、祈年祭における案上官幣304座と同様とする(幣帛の数量などは本条に規定)。 この日、中臣官人は卜部を率いて宮内省にて諸司の小斎人を卜定すること。その後に各私邸に戻り、沐浴・斎戒して再び参集すること。これとは別に、中臣・忌部官人は縫殿寮・大蔵省官人を率いて、衾と単を大嘗宮の悠紀殿に設置し、内蔵寮官人を率いて御服や絹〓(08)頭を廻立殿に置くこと。 石上・榎井氏は内物部を率いて大嘗宮の南北門に神楯・戟を立て、伴・佐伯氏は南門左右に就き、また隼人司は隼人を率いて朝集堂前に開門を待ち声を発すること。 巳時、主殿寮は大斎御湯を供奉し、同時刻、両国の供物の行列は北野斎場から大嘗宮へ向かうこと。行列は未時以前には朱雀門前に着き、阿波国忌部が麁服案を神祇官から引いて繒服案の後ろに就き、両案を悠紀殿の神座に置くこと。神供物は大嘗宮の膳屋に収め、他の供物は朝集院東西堂に収めること。続いて造酒児がまず御飯を舂き、神饌の調理が始まる。 酉時、主殿寮は寮火を以て悠紀・主基院に各2つの燈燎を設け、伴宿禰・佐伯宿禰は門部を率いて南門の外で通夜庭燎を設けること。 戌時、天皇の廻立殿出御を受け、主殿寮は小斎御湯を供奉すること。その後、天皇は祭服にて悠紀殿に渡御。小斎の群官が各々座に就き、古風・国風・古詞の奏上がある。皇太子以下は八開手を四度行い、安倍氏は侍宿の文武官の名簿を奏上すること。 亥一刻、神饌行立が始まり、天皇は悠紀の御膳を親供し、同四刻に撤饌する。 子時、主基膳殿で神饌の調理が始まり、天皇は廻立殿に還御し、主殿寮は再び小斎御湯を供奉する。その後、悠紀殿の儀と同じように主基殿の儀を行う。 |