延喜式祭祀関連条文対応データベース

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Title
造酒式_10_新嘗白黒酒料
Text ・10新嘗白黒酒料条(本文550~552頁、補注1075頁)
  新嘗祭の黒酒・白酒は、畿内官田から進上された稲20束を用いて醸造すること。その他醸造に必要な物品は本条規定のとおり。
  9月2日に宮内官人・神祇官人が造酒司に赴き、酒部・官人・仕丁、舂稲女丁を卜定すること(子日に当たれば宮内省の処分を受けること。負名の官人があれば優先して官人を卜定し、続いて酒部を卜定すること)。その後、殿地神を祭り、木工寮・掃部寮は酒殿・臼殿・麹室を造営し、10月上旬から10日間で醸造すること。
  酒は女丁4人が官田稲20束を舂いて米1石(1束=5升)とし、蘖2斗8升6合と飯7斗1升4合に分けて、水5斗を加えて等分し1甕(1甕に1斗7升8合5勺)とすること。醸造後、1甕は白酒(白貴)とし、もう1甕は久佐木灰3升を和えて黒酒(黒貴)とすること。
  大嘗祭の場合は、酒部2人を斎国斎場に発遣して供奉させること。また、酒(多明酒)1石を2缶に納め、斎会の夜や解斎の日に供すること。終了後、酒殿と臼殿は神祇副以上の中臣に支給し、麹室は宮主に支給すること。