延喜式祭祀関連条文対応データベース

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Title
春宮式_35_晦日昏時
Text ・35晦日昏時条(本文700~702頁、補注1139頁、校補904頁)
  晦日の日暮れ時、神祇祐以上1人(中臣)は御麻を持ち西細殿に候すること。東宮は把笏して着座し、中臣から直接御麻を受け取り自ら身体を4度撫でる。終了後、東宮が退出することは天皇の儀と同様。
  *6・12月の御麻・御贖と異なり、荒世服・和世服の儀がなく、また中臣女も関与しない。これは天皇が紫宸殿に出御して行った段階の御麻・御贖儀と対応するが、天皇儀は後に御在所(清涼殿)で行われるように変化した(『江家次第』など)。
  これに対応する東宮の北殿での儀では、中臣が持参した御麻を春宮進が中殿前にて受け取り、これを北殿に参入して東宮に供進する形式へと変化している。なお、御麻の取次は宣旨命婦が行うのが旧例であった(1139頁)。