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神道・神社史料集成(古代) 稲荷神社
稲荷神社三座(山城国紀伊郡)『類聚国史』34(帝王14天皇不予) 天長4年正月辛巳(19日)条(827)詔曰、天皇詔旨止、稲荷神前爾申給閉止申佐久、頃間御体不レ愈大坐須爾依弖占求留爾、稲荷神社乃樹伐礼留罪、祟爾出太利止申須、然毛此樹波、先朝乃御願寺乃塔木爾用牟我為爾止之天、東寺乃所レ伐奈利、今成レ祟利止申我故爾、畏天奈毛内舎人従七位下大中臣雄良乎差使天、礼代爾従五位下乃冠授奉理治奉留、実爾神乃御心爾志坐波、御病不レ過二時日一除愈給倍、縦比神乃御心爾波不レ在止毛、威神乃護助給波牟力爾依天之、御躬波安万利平支給牟止、所念食止奉レ憑流止申給布天皇詔旨乎申給波久止申、
『続日本後紀』承和10年12月戊午(4日)条(843)奉レ授二従五位下稲荷神従五位上一、
『続日本後紀』承和11年12月丁亥(9日)条(844)奉レ授二従五位上稲荷神従四位下一、
『続日本後紀』承和12年12月庚辰(7日)条(845)従四位下稲荷神預二名神例一、
『文徳天皇実録』嘉祥3年10月辛亥(7日)条(850)進二山城国稲荷神階一授二従四位上一、授二摂津国広田神従五位下一、進二大和国大和大国魂神階一授二従二位、石上神、及大神大物主神、葛木一言主神等並正三位、夜岐布山口神従五位下、河内国恩智大御食津彦命神、恩智大御食津姫命神等並正三位、丹比神従五位上、伊勢国阿耶賀神従五位上、尾張国熱田神正三位、越前国気比神正二位、筑前国宗像神従五位上、竈門神正五位上、筑後国高良玉垂命神従四位上、肥後国健磐龍命神正三位、伊豆国三島神従五位上一、
『文徳天皇実録』仁寿2年7月乙亥(10日)条(852)遣二使者一、向二賀茂、松尾、稲荷、貴布禰等名神一、奉レ幣祈レ雨、即日得二甘澍一、
『文徳天皇実録』天安元年4月乙酉(18日)条(857)在二山城国一従四位上稲荷神三前各授二正四位下一、
『文徳天皇実録』天安2年6月壬辰(3日)条(858)此夜、左近衛大宅年麻呂於二北野一見レ之、当二稲荷神社空中一、有二両鷄相闘一、其色似レ赤、相闘之間、毛羽散落、地雖二相隔一、見似二眼前一、良久而止、此語類二妖妄一、而記レ怪也、
『日本三代実録』貞観元年正月27日甲申条(859)京畿七道諸神進レ階及新叙、惣二百六十七社、奉レ授二淡路国無品勲八等伊佐奈岐命一品、備中国三品吉備都彦命二品、神祇官無位神産日神、高御産日神、玉積産日神、生産日神、足産日神並従一位、無位生井神、福井神、綱長井神、波比祇神、阿須波神、櫛石窓神、豊石窓神、生島神、足島神並従四位上、宮内省従三位園神、韓神並正三位、大膳職正四位下御食津神従三位、左京職従五位上太祝詞神、久慈真智神並正五位下、大膳職従五位下火雷神、大炊寮従五位下大八島竈神八前、斎火武主比命神、内膳司従五位下庭火皇神、造酒司従五位下大戸自神等並従五位上、無位酒殿神従五位下、山城国正二位勲二等松尾神従一位、葛野月読神、平野今木神並正二位、正四位下稲荷神三前並正四位上、正四位下大若子神、小若子神、酒解神、酒解子神並正四位上、平野従四位下久度古開神従四位上、正五位上貴布禰神、正五位下乙訓火雷神、従五位上水主神等並従四位下、正五位下合殿比咩神正五位上、従五位下樺井月読神、木島天照御魂神、和支神並正五位下、従五位下祝園神、天野夫支売神、岡田鴨神、岡田園神、樺井月神、棚倉孫神、許波多神、出雲井於神、片山神、鴨川合神等並従五位上、正六位上与度神、石作神、向神、簀原神、鴨山口神、小野神、久我神、高橋神、双栗神、水度神、伊勢田神、無位小社神並従五位下、大和国従一位大己貴神正一位、正二位葛木御歳神、従二位勲八等高鴨阿治須岐宅比古尼神、従二位高市御県鴨八重事代主神、従二位勲二等大神大物主神、従二位勲三等大和大国魂神、正三位勲六等石上神、正三位高鴨神並従一位、正三位勲二等葛木一言主神、高天彦神、葛木火雷神並従二位、従三位広瀬神、龍田神、従三位勲八等多坐弥志理都比古神、金峰神並正三位、正四位下丹生川上雨師神従三位、従五位下賀夜奈流美神正四位下、従五位下勲八等穴師兵主神、片岡神、夜岐布山口神並正五位上、従五位下都祁水分神、都祁山口神、石寸山口神、耳成山口神、飛鳥山口神、畝火山口神、長谷山口神、忍坂山口神、宇陀水分神、吉野水分神、吉野山口神、巨勢山口神、葛木水分神、鴨山口神、当麻山口神、大坂山口神、伊古麻山口神並正五位下、従五位下和爾赤坂彦神、山辺御県神、村屋禰富都比売神、池坐朝霧黄幡比売神、鏡作天照御魂神、十市御県神、目原高御魂神、畝尾建土安神、子部神、天香山大麻等野知神、宗我都比古神、甘樫神、稔代神、牟佐坐神、高市御県神、軽樹村神、天高市神、太玉命神、櫛玉命神、川俣神、波多甕井神、坐二日向一神、巻向若御魂神、他田天照御魂神、志貴御県神、忍坂生根神、葛木倭文天羽雷命神、長尾神、石園多久豆玉神、調田一事尼古神、金村神、葛木御県神、火幡神、往馬伊古麻都比古神、平群石床神、矢田久志玉比古神、添御県神、伊射奈岐神、葛木二上神並従五位上、無位水越神従五位下、河内国従一位勲三等枚岡天児屋根命正一位、正三位勲六等恩智大御食津比古命神、恩智大御食津比咩命神並従二位、正四位上勲六等枚岡比咩神従三位、従五位下杜本神正四位下、従五位上丹比神正五位下、従五位下春日戸神、高宮神、弓削神、志紀長吉神、狭山堤神、狭山神、菅生神並従五位上、和泉国正五位下勲八等大鳥神従四位下、摂津国従三位勲八等広田神正三位、正五位上勲八等生田神、従五位上勲八等長田神、従五位上垂水神、従五位下勲八等大依羅神、難波生国魂神、下照比女神、坐摩神、従五位下勲八等新屋天照御魂神並従四位下、従五位下名次神正五位下、従五位下中臣須牟地神、伊射奈岐神、伊和志豆神並従五位上、伊賀国無位穴石神従五位下、伊勢国従三位多度神正三位、従四位下阿射加神従四位上、尾張国正三位熱田神従二位、駿河国従三位浅間神正三位、伊豆国従四位下三島神従四位上、従五位下楊原神従五位上、武蔵国従五位下氷川神従五位上、安房国従三位勲八等安房神、天比々理刀咩命神並正三位、近江国従二位勲一等比叡神正二位、従五位上勲八等伊香神従四位下、従五位下伊富岐神、佐久奈度神、水口神、川田神、三上神、奥津島神、小比叡神並従五位上、美濃国従三位中山金山彦神正三位、信濃国正三位勲八等建御名方富命神従二位、従三位建御名方富命前八坂刀売命神正三位、上野国正五位下勲八等貫前神従四位下、下野国従三位勲四等二荒神正三位、陸奥国正五位上勲四等計仙麻神、正五位下勲四等志波彦神、勲五等拝幣志神、勲六等零羊埼神、従五位上勲四等志波姫神並従四位下、従五位下計仙麻大島神従五位、若狭国従二位勲八等若狭比古神正二位、正三位若狭比咩神従二位、越前国正二位勲一等気比神従一位、従四位上勲六等推前神、勲六等剣神並正四位下、加賀国白山比女神正三位、能登国正二位勲一等気多神従一位、越中国従三位高瀬神、二上神並正三位、丹波国従五位下小川月神、麻気神並従五位上、丹後国従五位下大川神、大宮売神並従五位上、出雲国従三位熊野神、勲八等杵築神並正三位、播磨国従五位下勲八等粒坐天照神、伊和坐大名持御魂神並従四位下、従五位下海神従五位上、安芸国正五位下伊都岐島神、従五位上速谷神並従四位下、従五位下多家神従五位上、長門国従五位下住吉荒魂神従五位上、紀伊国従四位下伊達神、志摩神、静火神並正四位下、従五位下勲八等丹生都比売神、伊太祁曽神、大屋都比売神、神都摩都比売神、鳴神並従四位下、従五位下須佐神、熊野早玉神、熊野坐神並従五位上、阿波国従五位下大麻比古神、忌部天日鷲神並従五位上、土佐国従五位下都佐坐神従五位上、筑前国正三位勲八等田心姫神、湍津姫神、市杵島姫神並従二位、正五位下竈門神、従五位下筑紫神並従四位下、従五位下織幡神、志賀海神、美奈宜神並従五位上、無位住吉神従五位下、筑後国正三位高良玉垂命神従二位、従四位下豊比咩神従四位上、肥前国従五位下田島神従四位下、肥後国従二位勲五等健磐龍命神正二位、従四位下阿曽比咩神従四位上、壱岐島従五位下海神、住吉神、兵主神、月読神並従五位上、対馬島従五位下和多都美神、高御魂神、住吉神並従五位上一、
『日本三代実録』貞観元年9月4日丙辰条(859)分レ頭遣レ使、奉二-幣賀茂御祖、別雷、松尾、貴布禰、乙訓、稲荷等神社一、祈レ止二霖雨一也、
『日本三代実録』貞観7年4月17日丁卯条(865)勅奉レ充二諸明神神田一、松尾神五段、賀茂御祖神五段、別雷神五段、稲荷神三段、平野神五段、大原野神五段、並以二山城国愛宕、紀伊、乙訓、葛野等郡得度除帳田一充レ之、
『日本三代実録』貞観8年7月14日丙辰条(866)班二-幣賀茂御祖別雷、松尾、丹生川上、稲荷、水主、貴布禰神一、賽二前日祷一、兼祈二嘉澍一也、告文云、天皇我詔旨止、掛畏岐松尾大神乃広前爾恐美恐美毛申給久止申久、不慮之外爾天下爾有二旱災一天、農稼枯損奴、因レ茲、掛畏岐大神乎奉レ憑天、大幣帛奉出給牟止祈申岐、而爾祈申志毛験久、甘雨令レ零米賜へ利、因歓奈我良、散位従五位下大中臣朝臣国雄乎差使天、大幣帛乎令二捧持一天奉出賜布、此状遠平久聞食天、今毛今毛風雨調和米給比、五豊登米賜比、天下饒足米賜比、天皇朝廷乎宝祚無レ動久、常磐堅磐爾夜守日守仁護幸奉賜へと申給波久止申、自余社告文並同焉、
『日本三代実録』貞観9年5月3日辛丑条(867)班二幣畿内諸神一、祈レ止二霖雨一、告文曰、天皇我詔旨止、稲荷神乃広前爾申給倍止申久、方今百姓乃耕種乃時奈利、而自二去四月一霖雨不レ止天、農業流損倍之、皇神乃厚助爾依天曽、此波可レ止シ止奈毛所念行須、故是以、神祇少副正六位上大中臣朝臣有本乎差使天、礼代乃幣帛乎令二捧持一天申奉出須、此状乎神奈加良毛聞食天、降雨忽霽天、風旱之比不レ起、五穀無レ損久、天下饒足之米賜比、天皇朝廷乎宝祚無レ動久、常磐堅磐爾、夜守日守利爾、護幸奉賜倍止申賜久止申、自余諸社亦復准レ此、
『日本三代実録』貞観9年9月11日丁未条(867)遣二使於賀茂御祖、別雷、松尾、稲荷、貴布禰、丹生川上、住吉、水主大神、長田、乙訓等神社一奉幣、先月祈二五穀一、今以賽焉、
『日本三代実録』貞観12年11月17日乙丑条(870)分二-遣使者諸社一、奉二鋳銭司及葛野鋳銭所新鋳銭一、賀茂御祖別雷両社使前安芸介従五位下大中臣朝臣是直、松尾社使神祇権大祐正六位上斎部宿禰高善、稲荷社使神祇大祐正六位上大中臣朝臣常道、石清水社使主水佑正六位上大中臣朝臣坂田麿、平野社使神祇少副正六位上大中臣朝臣有本、梅宮社使大監物従五位下橘朝臣茂生、春日社使雅楽少允従七位上大中臣朝臣冬名、大原野社使主水正正六位上大中臣朝臣鹿主、
『日本三代実録』貞観14年3月23日癸巳条(872)今春以後、内外頻見二怪異一、由レ是、分二-遣使者諸神社一奉幣、便於二近レ社道場一、毎レ社転二-読金剛般若経一、以二参議民部卿正四位下兼行春宮大夫南淵朝臣年名一、為二賀茂両社使一、参議正四位下行右兵衛督兼近江守源朝臣勤為二松尾梅宮両社使一、参議正四位下行左大弁兼勘解由長官近江権守大江朝臣音人為二平野社使一、参議右大弁従四位上兼行讃岐権守藤原朝臣家宗為二大原野社使一、従五位上行少納言兼侍従和気朝臣彜範為二石清水社使一、神祇伯従四位下藤原朝臣広基為二稲荷社使一、石清水社告文曰云々、又辞別天申、去年陰陽寮占申久、就二蕃客来一天不祥之事可レ在止占申世利、今渤海客随二盈レ紀例一天来朝世利、事不レ獲レ已、国憲止之天可召、大菩薩此状乎毛聞食天、遠客参近止毛、神護之故爾、無レ事久矜賜倍止恐美恐美毛申賜波久止申、自余社文一准二此例一、
『日本三代実録』貞観15年5月20日癸未条(873)転二-読経巻一、更延二二日一、奉二-幣於賀茂、松尾、乙訓、稲荷、貴布禰、丹生川上雨師神一並祈二嘉澍一也、
『日本三代実録』貞観15年7月9日辛未条(873)遣二使於賀茂、松尾、稲荷、乙訓、貴布禰神社一奉幣、祈レ雨也、
『日本三代実録』貞観16年閏4月7日乙丑条(874)山城国正四位上稲荷上中下三名神並奉レ授二従三位一、告文曰、天皇我詔旨止、稲荷神乃前爾申賜部止申久、京都爾近之天、公私爾崇仰礼坐須御徳高支爾御冠猶卑爾依利天奈毛、殊爾有二所念行一天、従三位乃御冠爾上奉利崇奉流、此状乎神祇大副従五位下大中臣朝臣有本乎差使天、御位記乎令二捧持一天申奉出須、神奈可良毛聞食天、天皇朝廷乎宝祚無レ動久常磐堅磐爾護幸倍奉賜比、天下平安爾之天、水旱之災、疫癘之憂無レ聞久、風雨順レ時比、五穀豊登世之女給波々、弥高弥広爾栄飾利崇奉無止申賜波久止申、
『日本三代実録』貞観17年6月3日甲寅条(875)分二-遣使者於山城国賀茂御祖別雷、松尾、稲荷、乙訓、貴布禰、大和国丹生川上七社一奉幣、丹生川上奉二黒馬一、以レ祈二嘉澍一也、
『日本三代実録』貞観17年7月2日壬午条(875)遣レ使班二-幣賀茂御祖別雷、松尾、稲荷、乙訓、木島、貴布禰、丹生川上八神社一、祈レ雨也、
『日本紀略』貞観17年8月25日乙亥条(875)奉二-幣伊勢及賀茂御祖別雷社、松尾、稲荷、木島、乙訓、丹生社一、祈二秋稔一也、
『日本三代実録』元慶元年4月9日庚辰条(877)巳四剋始構二-造大極殿一、以二正五位下行内蔵頭和気朝臣彜範、従五位上守権左中弁藤原朝臣春景、従五位下守木工権頭藤原朝臣維邦、左京亮従五位下坂上宿禰斯文、右大史正七位上時統宿禰当世一行レ事、先レ是、奉二-幣於伊勢大神宮及石清水八幡大菩薩宮、賀茂御祖別雷、松尾、平野、稲荷等神社一、告文曰云々、
『日本三代実録』元慶元年6月14日癸未条(877)奉二-幣石清水八幡大菩薩宮并賀茂御祖、別雷、松尾、稲荷、木島、乙訓、大依羅、垂水、広田、生田、長田神社一、祈二甘雨一也、
『日本三代実録』元慶2年3月9日乙巳条(878)分二-遣使者一、奉二幣馬於賀茂御祖別雷、松尾、石清水、稲荷、住吉、平野、大原野、梅宮一、及班二-幣五畿七道諸名神一、賽二旧祷一也、告文曰、天皇我詔旨止、掛畏岐平野大神乃広前爾恐美恐美毛申賜倍止申久、去秋御体不予爾御座之時、去八月十九日爾祈申之久、御体平安爾護助奉賜比、宝位無レ動久御坐賜波、礼代大幣爾御馬牽副天奉出无止祈申之岐、祈申之毛験久、平安爾護助奉賜倍利、因レ茲今所二祈申一乃大幣帛爾、御馬令二牽副一天、参議正四位下行左大弁兼左近衛中将近江権守源朝臣舒乎差使弖奉出須、此状乎平久聞食天、天皇朝廷乎、今毛今毛常磐堅磐爾護幸倍奉賜比、天下平安爾五穀豊登之米賜倍止、恐美恐美毛申賜波久止申、自余社告文並准レ此、
『日本三代実録』元慶2年6月3日丁卯条(878)自二去月一至レ此、亢陽不レ雨、名山大川能興レ雲致レ雨、並班レ幣祈レ雨、賀茂御祖別雷、松尾、稲荷、貴布禰、丹生川上、乙訓、水主八社是也、丹生川上加二-奉黒馬一疋一、
『日本三代実録』元慶3年5月21日庚戌条(879)奉二-幣賀茂御祖、別雷、松尾、稲荷、貴布禰、乙訓等神社一、祈二膏雨一也、
『日本三代実録』元慶4年2月5日己丑条(880)遣二正四位下行右京大夫兼山城権守基棟王一向二於賀茂御祖別雷両社一、従四位上行山城守棟貞王於松尾社、散位従四位下和王於平野社、従四位下行右馬頭藤原朝臣門宗於大原野社、正五位下行神祇大副大中臣朝臣有本於稲荷社、並奉幣、告以二大極殿成一、告文曰、天皇我詔旨止、掛畏支賀茂大神乃広前爾申賜倍止申久、去貞観十九年四月九日、大極殿并東西楼廊等作始之時仁令レ祈申之久、如レ是岐国家大事乎波、皇大神乃厚助仁依天奈毛可二成立一止、令二祈申一賜岐、祈申之母之留久無レ事久平久令二作竟一賜倍利、仍今吉日良辰乎択定天、正四位下行右京大夫兼山城権守基棟王乎差使天、祷乃大幣帛乎令二捧持一天奉出給不、此状乎平久聞食天、今毛往前毛無レ驚久無レ事久護矜賜比、天皇朝庭乎宝位無レ動久常盤堅盤爾護幸倍賜比、天下国家乎毛平久護矜賜倍止申、
『日本三代実録』元慶4年5月16日己巳条(880)廼者膏雨難レ得、農民稍憂、是日、遣二使者於賀茂御祖、別雷、松尾、稲荷、乙訓、貴布禰、丹生川上等社一、奉レ幣祈レ雨、丹生川上加二-奉黒馬一、告文曰、云々、
『日本三代実録』元慶7年5月22日丁亥条(883)夜、分二-遣使者於松尾、賀茂御祖、別雷、稲荷、貴布禰、水主、乙訓七社一、奉レ幣而雩、以レ旱也、
『日本三代実録』元慶7年7月13日丁丑条(883)遣二従四位上行神祇伯棟貞王一、奉二-幣於伊勢大神宮一、賀茂御祖別雷、松尾、稲荷、貴布禰、丹生河上、大和等神社、遣レ使班レ幣、丹生河上加奉二白馬一、先レ是、六月廿七日鷺集二大極殿鵄尾一、今月三日已往霖雨淹レ旬、河水溢漲、内外略愁、陰陽寮占奏言、主上可レ患二疫病一、且天下将レ憂二風水一、故予祈二神明一、至レ是賽焉、
『日本三代実録』元慶7年9月2日乙丑条(883)奉二-幣於賀茂御祖、別雷、松尾、貴布禰、稲荷、乙訓、丹生河上神社一、祈二止雨一也、
『日本三代実録』仁和元年9月22日癸卯条(885)分二-遣使者於賀茂上下、松尾、稲荷、住吉、石清水、高賀茂、平野、春日、大原野、梅宮十一神社奉幣、告文曰、天皇我詔旨止掛畏支賀茂大神乃広前爾申賜倍止申久、頃間天皇我御為爾、不祥之事可有之止、就事天所示奈毛有留、如此之事乎波、掛畏支皇大神乃広恵爾依天之、予防倍岐物奈利止奈毛所念行須、故是以、参議正四位下行近江権守源朝臣是忠乎差使天、礼代乃大幣乎令二捧持一天奉出須、掛畏支皇太神、此状乎平久聞食天、天皇朝廷乎宝位無レ動久、常磐堅磐爾、夜守日守爾護幸賜比、諸不祥事乎波未然爾防除賜比天、風水之災不二発賜一天、五穀豊稔爾天下平安爾守護賜倍止、恐美恐美毛申賜久止申、余社告文又復准レ此、
『日本三代実録』仁和2年8月7日癸丑条(886)自二去四月一霖雨、至レ此大風雨洪水、分二-遣使者於賀茂上下、松尾、稲荷、貴布禰、丹生河上六社一、奉レ幣祈二止雨一、告文曰、天皇我詔旨止、掛畏支松尾大明神乃広前申賜倍止申、方今秋稼乃登熟須留時奈利、大神乃厚護爾依天之、風雨乃災不レ起之天、五穀豊稔倍之止奈毛所念行須、故是以正親司少令史従八以上斎部宿禰岑吉乎差使天、礼代乃大幣帛乎令二捧持一天奉出須、此状乎神奈可良毛聞食天、風雨之災防除給比、五穀茂盛仁天下饒足之女給比、天皇朝廷乎宝祚無動久、常磐堅磐爾夜守日守利爾護幸奉賜倍止、恐美恐美毛申給久止申、自余社告文准レ此、丹生河上貴布禰二社加二-奉白馬各一疋一、
『延喜式』3(臨時祭) 祈雨神祭条〔26〕祈雨神祭八十五座、並大、
賀茂別雷社一座、 賀茂御祖社二座、 松尾社二座、
稲荷社三座、 水主社十座、 樺井社一座、
木島社一座、 羽束石社一座、 乙訓社一座、
和伎社一座、 貴布禰社一座、已上山城国、
大和社三座、 大神社一座、 石上社一座、
太社二座、或作二多社一、 一言主社一座、 片岡社一座、
広瀬社一座、 龍田社二座、 巨勢山口社一座、
葛木水分社一座、 賀茂山口社一座、 当麻山口社一座、
大坂山口社一座、 胆駒山口社一座、 胆駒社一座、
石村山口社一座、 耳成山口社一座、 養父山口社一座、
都祁山口社一座、 都祁水分社一座、 長谷山口社一座、
忍坂山口社一座、 宇陀水分社一座、 飛鳥社四座、
飛鳥山口社一座、 畝火山口社一座、 吉野山口社一座、
吉野水分社一座、 丹生川上社一座、已上大和国、
枚岡社四座、 恩智社二座、已上河内国、
大鳥社一座、和泉国、
住吉社四座、 大依羅社四座、 難波大社二座、
広田社一座、 生田社一座、 長田社一座、
新屋社三座、 垂水社一座、 名次社一座、已上摂津国、
座別絹五尺、五色薄絁各一尺、糸一絇、綿一屯、木綿二両、麻五両、裹薦半枚、毎レ社調布二端、軾料、夫一人、丹生川上社、貴布禰社各二加黒毛馬一疋一、自余社加二庸布一段一、其霖雨不レ止祭料亦同、但馬用二白毛一、
『延喜式』3(臨時祭) 名神祭条〔28〕名神祭二百八十五座、
園神社一座、韓神社二座、已上坐二宮内省一、
賀茂別雷神社一座、賀茂御祖神社二座、松尾神社二座、
稲荷神社三座、貴布禰神社一座、鴨川合神社一座、
御井神社一座、葛野月読神社一座、木島坐天照御魂神社一座、
平野神社四座、梅宮神社四座、乙訓神社一座、
酒解神社一座、亦号二山崎神一、已上山城国、
春日神社四座、大和神社三座、石上神社一座、
多坐神社二座、或号二大社一、飛鳥神社四座、高市御県神社一座、
気吹雷神社二座、大神神社一座、太玉神社四座、
穴師神社一座、高屋安倍神社三座、大名持御魂神社一座、
丹生川上神社一座、金峯神社一座、鴨神社二座、
葛木御歳神社一座、葛木一言主神社一座、高鴨神社四座、
高天彦神社一座、葛木火雷神社二座、片岡神社一座、
火幡神社一座、広瀬神社一座、龍田神社二座、
平群坐紀氏神社一座、已上大和国、
恩智神社二座、枚岡神社四座、杜本神社二座、
飛鳥戸神社一座、已上河内国、
大鳥神社一座、和泉国、
住吉神社四座、大依羅神社四座、難波生国魂神社二座、
比売許曽神社一座、亦号二下照比売一、新屋神社三座、垂水神社一座、
広田神社一座、生田神社一座、長田神社一座、已上摂津国、
阿射加神社三座、多度神社一座、已上伊勢国、
太神社一座、或太作レ多、真墨田神社一座、大県神社一座、
熱田神社一座、日割御子神社一座、孫若御子神社一座、
高座結御子神社一座、已上尾張国、
角避比古神社一座、敬満神社一座、已上遠江国、
浅間神社一座、駿河国、
三島神社一座、伊古奈比咩命神社一座、物忌奈命神社一座、
阿波命神社一座、楊原神社一座、已上伊豆国、
寒川神社一座、相模国、
氷川神社一座、金佐奈神社一座、已上武蔵国、
安房神社一座、安房国、
玉前神社一座、上総国、
香取神宮一座、下総国、
鹿島神宮一座、大洗磯前薬師菩薩神社一座、
静神社一座、筑波山神社一座、吉田神社一座、
酒烈礒前薬師菩薩神社一座、稲田神社一座、已上常陸国、
小野神社二座、日吉神社一座、比叡神同、佐久奈度神社一座、
建部神社一座、川田神社二座、御上神社一座、
奥津島神社一座、伊香神社一座、水尾神社二座、或水作レ三、已上近江国、
仲山金山彦神社一座、美濃国、
南方刀美神社二座、穂高神社一座、生島足島神社二座、已上信濃国、
貫前神社一座、或作二抜鋒一、伊加保神社一座、赤城神社一座、已上上野国、
二荒神社一座、下野国、
都都古和気神社一座、苅田嶺神社一座、志波彦神社一座、
鼻節神社一座、志波姫神社一座、伊達神社一座、
東屋沼神社一座、零羊崎神社一座、拝幣志神社一座、
計仙麻神社一座、多珂神社一座、伊佐須美神社一座、
宇奈己呂和気神社一座、大高山神社一座、子負嶺神社一座、已上陸奥国、
大物忌神社一座、月山神社一座、已上出羽国、
若狭比古神社二座、若狭国、
気比神社七座、大虫神社一座、已上越前国、
気多神社一座、能登国、
伊夜比古神社一座、越後国、
出雲神社一座、小川月神社一座、麻気神社一座、
櫛石窓神社二座、已上丹波国、
大川神社一座、籠神社一座、大虫神社一座、
小虫神社一座、大宮売神社二座、已上丹後国、
粟鹿神社一座、夜夫神社二座、伊豆志神社八座、
山神社一座、戸神社一座、雷神社一座、
欘椒神社一座、海神社一座、已上但馬国、
宇倍神社一座、因幡国、
熊野神社一座、杵築神社一座、已上出雲国、
由良比女神社一座、宇受加命神社一座、水若酢命神社一座、
伊勢命神社一座、已上隠伎国、
海神社三座、粒坐天照神社一座、中臣印達神社一座、
家島神社一座、伊和神社一座、已上播磨国、
中山神社一座、美作国、
安仁神社一座、備前国、
吉備津彦神社一座、備中国、
速谷神社一座、伊都伎島神社一座、多家神社一座、已上安芸国、
住吉荒御魂神社三座、長門国、
丹生都比女神社一座、日前神社一座、国懸神社一座、
伊太祁曽神社一座、大屋都比売神社一座、都麻都比売神社一座、
鳴神社一座、伊達神社一座、志磨神社一座、
静火神社一座、須佐神社一座、已上紀伊国、
淡路伊佐奈岐神社一座、大和大国魂神社一座、已上淡路国、
大麻比古神社一座、天日鷲神社一座、已上阿波国、
粟井神社一座、讃岐国、
村山神社一座、大山積神社一座、野間神社一座、
阿治美神社一座、已上伊与国、
宗像神社三座、住吉神社三座、志加海神社三座、
八幡神社一座、筑紫神社一座、竈門神社一座、
美奈宜神社三座、已上筑前国、
高良玉垂命神社一座、豊比咩神社一座、已上筑後国、
八幡比売神社一座、豊前国、
田島坐神社一座、肥前国、
健磐龍命神社一座、肥後国、
住吉神社一座、兵主神社一座、月読神社一座、
中津神社一座、天手長男神社一座、天手長比売神社一座、已上壱伎島、
和多都美神社一座、和多都美御子神社一座、高御魂神社一座、
和多都美神社一座、太祝詞神社一座、住吉神社一座、已上対馬島、
座別絁五尺、綿一屯、糸一絇、五色薄絁各一尺、木綿二両、麻五両、裹料薦廿枚、若有二大祷一者、加二絁五丈五尺一、以二布一端一代二糸一絇一、
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